time


受信ボックスには、保護メールがたくさん。


友達からの励ましメール、それからバースデーメール。


あたしは、そのどれも消せずに保護してある。

だから、もぅ容量が少ない。






でも、容量がない1番の理由は・・・


「入場するぞー!!」



先生の声で我にかえる。

やっているうちに、もう時間になっていたのだ。



ゆっくりと扉が開きぞろぞろと歩き出す。

体育館の中は先輩たちでいっぱいだった。

いざとなると緊張がましてくる。


アナウンスで式が始まった。

どんどん式は進み、そのうち校長らしき人が登場した。



「入学おめでとう。え~君たちはこれから・・・」

長い。

長すぎる。


どこの校長も話は長いのだということを改めて知った。





あとは緊張のあまりよく覚えていない。

とりあえず、あの後、話は10分も続いたことだけは確かだった。





ようやく式が終わり、あたしたちにはクラス分けの表が配られた。


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