time

手渡された紙の中から必死に自分の名前をさがす。


え~っと、あたしのクラスは・・・あった!!


1-2だぁ。

次に親友の亜美の名前を探したが、どうやら違うクラスのよう。

はぁ・・・ヘコむ・・・。



「あ!!美絵ー!」

ガックリと肩を落としていたとき、偶然にも背後から聞こえた声の主は亜美だった。

あたしは一気にテンションが上がり、そのまま走って亜美の元へ駆け寄った。



「亜美ィ~!!会いたかったよー!」

そんなあたしの愛情ある発言は軽く流されたけれど、気にせず続けてこう言った。


「ねェ!離れちゃったよーウチら・・・まぢショックなんだけどぉ。」

「そうだねー。」


今・・・そうだねーって。つくづつ愛を感じない。

「別にいいケドさッ!!でもぉー・・・」


「あ”ッ、アタシ行くわ!じゃーね~」

亜美は、あたしの話もろくに聞かずにそそくさと行ってしまった。



1人残されたあたし。

周りを見渡したけれどやっぱり知らない人ばっかり。

ここでずっとこうしている訳にもいかない。



重い足どりで自分の教室2組へ向かうことにした。



< 6 / 34 >

この作品をシェア

pagetop