time
手渡された紙の中から必死に自分の名前をさがす。
え~っと、あたしのクラスは・・・あった!!
1-2だぁ。
次に親友の亜美の名前を探したが、どうやら違うクラスのよう。
はぁ・・・ヘコむ・・・。
「あ!!美絵ー!」
ガックリと肩を落としていたとき、偶然にも背後から聞こえた声の主は亜美だった。
あたしは一気にテンションが上がり、そのまま走って亜美の元へ駆け寄った。
「亜美ィ~!!会いたかったよー!」
そんなあたしの愛情ある発言は軽く流されたけれど、気にせず続けてこう言った。
「ねェ!離れちゃったよーウチら・・・まぢショックなんだけどぉ。」
「そうだねー。」
今・・・そうだねーって。つくづつ愛を感じない。
「別にいいケドさッ!!でもぉー・・・」
「あ”ッ、アタシ行くわ!じゃーね~」
亜美は、あたしの話もろくに聞かずにそそくさと行ってしまった。
1人残されたあたし。
周りを見渡したけれどやっぱり知らない人ばっかり。
ここでずっとこうしている訳にもいかない。
重い足どりで自分の教室2組へ向かうことにした。