time

―ピタっ―



ピタっ(?) 




何かがあたしの手に触れた。

隣に目をやると、笑顔で女の子が立っていてこう言った。



「おはよー!!あなたもこのクラスなんでしょ?一緒に入ろう~」


「(!?)ぅ、うん。」





―ガラガラッー

あっけなく扉は開かれた。

でも、どうやらさっきの子のおかげで無事入れたらしい。


空いている席に着く。

やっぱり、皆楽しそうに話し始めていた。

誰に話しかけよう・・・。


1分も経たないうちに先生が来て皆は自分の席に戻っていったので、一安心。




LHRが始まるとすぐ後ろから誰かに肩を叩かれた。

振り向くと教室に入るときに一緒だった子が笑顔でこっちを見ている。

「どーも。私の名前は、めぐみ。 あッ、めぐみは平仮名ね!」


めぐみには、笑顔で聞いてくれるから話しやすい。

あたしも続けて言った。



「さっきは、ありがとぅー!あたしは、東野美絵。西中出身だよ。美絵って呼んでね。このクラス知ってる人いなくてさぁ、声かけてもらって助かったよ~」


先生にバレないように小声で話す。



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