俺と少女とくまと夏休み
ゴクゴクとミルクティーを勢いよく飲むのを見ていると、よほど喉が渇いていたみたいだ。
「ねぇ、ここってどこ?」
『…はぁ?!』
「何か、お金があるだけで電車乗ってきたから、
いまいちここが何処なのか分からない」
『ってことは…お前、家出?』
「正解」
ビシっと人差し指をこちに向け、
嬉しそうに笑った。
はぁっと俺はため息をつき、また質問をしてみた。
『電車でお金使ったから、食べ物買うお金がなくなったのか?』
「そう。食べ物のこと考えてなかった」
『そんなことも考えてない子供が家出なんかするな』
そういうと彼女はキっと俺を睨み付けた。
するといじけたように下を向いてしまった。
『あのな?』
彼女がこちらを向いてくれるように、さっきより優しい口調で声をかけてみる。
『きっとお母さんが心配してるぞ?』
「お母さんいない」
『…じゃぁ、お父さんが』
「今日、女の人つれて出かけてった父さんが?」
『……』
…この子の家は思ったより大変のようだ。
「ねぇ、ここってどこ?」
『…はぁ?!』
「何か、お金があるだけで電車乗ってきたから、
いまいちここが何処なのか分からない」
『ってことは…お前、家出?』
「正解」
ビシっと人差し指をこちに向け、
嬉しそうに笑った。
はぁっと俺はため息をつき、また質問をしてみた。
『電車でお金使ったから、食べ物買うお金がなくなったのか?』
「そう。食べ物のこと考えてなかった」
『そんなことも考えてない子供が家出なんかするな』
そういうと彼女はキっと俺を睨み付けた。
するといじけたように下を向いてしまった。
『あのな?』
彼女がこちらを向いてくれるように、さっきより優しい口調で声をかけてみる。
『きっとお母さんが心配してるぞ?』
「お母さんいない」
『…じゃぁ、お父さんが』
「今日、女の人つれて出かけてった父さんが?」
『……』
…この子の家は思ったより大変のようだ。