くろねこ。
それは素直な気持ち。
正直、物は要らない・・・。
溢れる程に物に囲まれていたあの場所。
友達と呼べるのかは分からないけど、初めて人と買い物にきてる。
一緒に悩んだり、
お揃いを買ったり、
ダメ出ししあったり・・・
そんな買い物に憧れていた。
「だめ??・・・」
黙り込んだ響くんと双子くんは私の顔を見て微笑んだ。
「いいよ。一緒に買い物しよう!ただし、今日は出会った記念に俺が買う!それは良い??じゃなきゃ日和に怒られる。」
「ひより??」
「あぁ。黒髪の奴だよ。」
日和・・・。
可愛い名前。
「ネコが笑った。」
頬っぺたをぷにっとつまみ春季くんが笑った。
その後はいっぱい悩みながら、それでも3人は沢山の服や日用品を買ってくれた。
お揃いの服は無理だけど、と言ってお揃いのピアスを6個。
小さな可愛い真っ黒な石が着いた、私のはハート型を買ってくれた。
「初買い物記念っ♪」
そう言って響くんが付けてくれた。