くろねこ。
side**neko
うん~・・・
うるさいよ~・・・
目をゴシゴシと擦れば明るい光が目を突き刺す。
「ん~・・・眩しい・・・。」
「あっ!!ほら!ネコが起きちゃったじゃん~。にいちゃん~。」
「俺のせいじゃねーよ!響が押すからだって!!」
「俺のせいすんなよ!!お前が変なところに手置くからだろ!!」
ハッキリとしてきた視界に写ったのは上半身がTシャツやらタンクトップやら、そのくせズボンは真っ黒なスーツを履いた3人組だった。
「おはよ?・・・」
「まだまだ。夜中だよ。」
苦笑いをしながら響くんが言う。頭を撫でてくれる手に安心する。
ガチャっ。
「んだ。起きたのかよ。」
そう言って部屋に入って来たのは日和くん。
ただ、上半身は裸で、髪の毛も濡れて真っ直ぐになっている。
綺麗な男の人だな・・・。
筋肉質な腕も胸も肩も、少し上気したその肌がなんだかとても・・・
顔がカァッと熱くなるのが分かった。
急いで下を向き、4人の会話を聞いていた。