くろねこ。
「日和くん。」
日和くんの寝ているソファの前に膝を付き、日和くんの肩を揺さぶってみる。
起きない・・・・。
おなか・・・空いた・・・・。
よく考えれば昨日のお買い物の後からは何も食べていない。
少し動けば物凄い地響きのするおなかを押える。
それにしても・・・。
日和くんの顔キレイ・・・。
カーテンから差し込む夕日が当たると、その長い睫毛は影を作って揺れる。
肌すべすべ・・・。
綺麗な唇・・・。
ハッとすると吸い込まれそうになっている自分に気が付く。
キス・・・したい。
初めて思った。