くろねこ。

「は??って、なに??」

「いや、別に・・・どっか別の所に移動すんのかと思ったんだよ。」

「えっ??邪魔??」

「ちげーよ。」

なんだかな。
自分でここに座らせたくせに。

前に向き直りケーキを黙々と食べだした。

「お前・・・移動しねーの??」

「だって、どこ座っても狭そうだもん。ケーキもここにあるし。」

「あ、っそ。」

そういうと日和くんは音楽を聴きだしてしまった。


なんだかな。
邪魔なら邪魔って言えばいいのに。


「あ、ネコ~。これ、制服ね。」

そう言って秋季くんが差し出したのは可愛い制服。
見た事ないんだけど・・・。

紺色と赤色のチェックのスカートに紺色に赤いラインの半袖シャツに赤いネクタイ。
ソックスも紺色で赤いマークが入っている。

「・・・??制服??」

「そーそー。俺らの学校の制服。明日から一緒に登校だね~。」
「ネコは俺が迎えに来てやるから。」
「あっ!ずりーぞ!!」
「早いもの勝ち!!」

「ネコは俺が連れて行くから。」

「・・・・なんで、制服??」

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