くろねこ。
side**hiyori
「ん・・・・っはぁ・・。」
「・・・。やっぱやめだ。気がのらねぇ。」
「はぁっ?!何言ってんの?!」
「だから、気がのらねぇんだって。出てけ。」
「・・・!!・・・何が気に入らないのよっ?!」
喚く女の上から下り、ベッドサイドに腰掛けて煙草に火をつける。
ここは、俺達・・・いや、ほぼ俺専用の部屋。
俺の家からの寄付金で温室を作るついでに作らせた、離れ。
煙草も酒も・・・sexもなんでもありの自由な部屋。
いちよう各個人の部屋も作ったが、日当たりの良いこの部屋はいつしか俺達5人のたまり場になっていた。
入り口の札が使用中ならそういう事。
「ねぇ・・・何かしたんなら謝るからさ・・・。」
白くて細い腕を後ろから俺の首に絡ませ、しなだれかかってくる女。
上半身は学校指定のシャツを前回に開き、下着は見えたまま。
スカートもはだけて白い太ももがあらわになっている。
容姿は上の中、長いクリームブラウンの髪の毛を綺麗に巻いて、化粧も最近流行っている人形のような目にピンクの頬。
スタイルも良い。
自分を磨いてる女は嫌いじゃねぇ。
それに、こいつとは何回か・・・。相性も悪くねぇはず。
むしろ好きなタイプに入るこの女。
・・・・なのに全く反応しない身体。
抱きついてくる女の手を取って振り向き見据える。
・・・・反応無し。
「・・・はぁ~・・・。」
「!!・・・!!ちょっ!!人の体見といてため息ってどう言う事よっ!!絶対その気にさせてやるんだから!!」