ラストゲーム
とある喫茶店。
仕事の合間に姉を呼び出した。
これまでの流れを説明すると、
「あんたも結構、やる事幼稚だよねー。東大出て警視庁まで入ったエリートなのに。」
という感想が返ってきた。
確かにその通りだとは思うが、マルチの代表なんてやっている人間に言われると、素直に頷けない。
姉の名前は、三井梨沙。
マルチ組織
「幸せカンパニー」
の代表だ。
組織の代表なんて物凄く頭の切れる人物を想像された方もいるだろうが決してそんなことはない。
ただただ、頭からっぽの人間だ。
しかし度胸だけは人一倍ある。
そこを見込んでうちの父親が姉を組織に取り込んだ。
そうなのだ。私の父親が経営している会社こそ
「幸せカンパニー」
なのだ。
私は子供の頃から父を軽蔑していた。
「過去の復讐ねー。
嫌だねー、エリートは執念深くて。」
姉は挑発するような笑い方をする。
私はこの笑顔が嫌いだ。
「まぁ、とにかく頼むよ。」
これ以上姉と会話しても不快なだけだ。
私は話を切り上げた。
「はいはい、分かりましたよ、刑事様。」
姉はケータイを取り出した。
「とりあえずその子が働いてる風俗店あたってみますか。」
姉は電話をかけはじめた。
仕事の合間に姉を呼び出した。
これまでの流れを説明すると、
「あんたも結構、やる事幼稚だよねー。東大出て警視庁まで入ったエリートなのに。」
という感想が返ってきた。
確かにその通りだとは思うが、マルチの代表なんてやっている人間に言われると、素直に頷けない。
姉の名前は、三井梨沙。
マルチ組織
「幸せカンパニー」
の代表だ。
組織の代表なんて物凄く頭の切れる人物を想像された方もいるだろうが決してそんなことはない。
ただただ、頭からっぽの人間だ。
しかし度胸だけは人一倍ある。
そこを見込んでうちの父親が姉を組織に取り込んだ。
そうなのだ。私の父親が経営している会社こそ
「幸せカンパニー」
なのだ。
私は子供の頃から父を軽蔑していた。
「過去の復讐ねー。
嫌だねー、エリートは執念深くて。」
姉は挑発するような笑い方をする。
私はこの笑顔が嫌いだ。
「まぁ、とにかく頼むよ。」
これ以上姉と会話しても不快なだけだ。
私は話を切り上げた。
「はいはい、分かりましたよ、刑事様。」
姉はケータイを取り出した。
「とりあえずその子が働いてる風俗店あたってみますか。」
姉は電話をかけはじめた。