ラストゲーム
後少しで特殊部隊がやってくると無線で連絡が入った。




もう少し、犯人の気をこちらに向けなければならない。




「本当に無力な奴だな、お前は。」




私は、犯人の耳に届くように拡声器を使い、叫んだ。



これは、私の本心だ。




「はい?何て言ったの?
女刑事さん。」



犯人は、依然としてふざけた顔をしている。




その態度に頭に血が上ったが、理性でおさえた。




私は、アホに馬鹿にされる筋合いは無い。




「35でフリーター?定職にも就けない人間が拳銃持っていきがるな。」



犯人が一番触れてほしくないつぼをおしたのか、犯人の目の色が変わった。




「てめー、ぶっ殺す。」



引き金が引かれる・・・。
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