ラストゲーム
「何すんだよ。」




とっさの出来事に驚いている田中の間抜けな表情。




こんな間抜けに学校生活をめちゃくちゃにされたと思うと腹が立って仕方ない。



「田中、私は何年かかってもお前をどん底に突き落とす。」




私は田中の目を憎しみを込めて見据えた。




「覚悟してろよ。」




私はそう言い捨て、田中を突き放しその場を去った。



「覚悟すんのはお前の方だ、バーカ。」




遠くの方から醜い叫び声が聞こえる。




この男、やはり一人では何も出来ない。




こんな男に負け続けていた自分が心底情けない。




この日から私は変わった。



この男を地獄に落とすまで強く生きてやる。




この思いを胸に現在まで必死の努力を続けてきたのだ。
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