ヘタレなあいつと強気な私
「どーしたのさ、寂しそうな顔して」


「…告られた」


「うそ、おめでと!…ってかなんで寂しそうな顔してるの!」


なんでだろ。


うん、なんでだろ。


私は足を止めてにこっと笑い、


「あたし今日サボるわ。杏里、あたし体調悪いっつっといて!じゃね」


そう言ってコンビニへ歩いて行った。


「ちょ、美雪!?」


杏里、ごめん。


今は一人になりたいの。




―――でも、この時コンビニに行かなければ、
こんな素晴らしい想い、することなかったんだよね。

行ってよかった。
心からそう思う。
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