ヘタレなあいつと強気な私
ウィーン……――


「いらっしやいませ」


静かな店内。


人なんて店員さん以外誰もいない。


店内を物色していると、また機械音が響いた。


私はだらんと顔をあげた。


……


……………うわ


一瞬、世界が止まった


ような気がした。


金の短髪、強い綺麗な目。


筋肉があるようなのに、少し細身の体。同い年くらい…高校生かな。


心臓がバクバクする。


初めての感覚。


でも、この不思議な感覚は………一目惚れというやつだろうか。


いやいやいや。まさか。



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