ヘタレなあいつと強気な私
「…何」





気付くと目があっていた。


どんだけガン見してたの、私!


「いえ」


私はドキドキする胸に気付かれないように、目を逸らしてガムを一つレジに持って行った。


はぁ…


怖かった、けどかっこよかった。


「おい」


びくっと体が動いたのが分かった。


「…何?」


「おまえ、北高の生徒?」




……………おまえ?




「そうですが、何か」


今までのピンクの気持ちはどこへやら。


今の一言にムカついた私は適当に答えた。
< 5 / 7 >

この作品をシェア

pagetop