Jam Diary ~3ヵ月で何度、トキめきますか?~
電話を切って、人ごみの中を進むあたし。
ステージは会場の中央あたりにあり、そっちに行くほど人口密度はさらにアップ。
キョロキョロしながらタケルを探すけど……どこにいるんだろう。
背が低いあたしは、遮られた視界になかなかタケルを見つけられない。
そのとき、近くにいた女の子と肩がぶつかった。
ブーツの踵がガクッと傾いて、体がななめ後ろに倒れそうになる。
「ひゃっ……」
変な声が出たあたしを、後ろから誰かが支えた。