Jam Diary ~3ヵ月で何度、トキめきますか?~
あたしの両肩をつかむ大きな手。
後頭部に感じるのは、……男の人の、胸板の感触?
「あ、ありがとうござ……」
お礼を言いながら振り向いたあたしは
「えっ!?」
意外な人の登場に、素っ頓狂な声をあげた。
「ダイスケさん!」
「久しぶりー、はるかちゃん」
ナミのダンス仲間で、あたしの憧れの人、ダイスケさんの気さくな笑顔。
しかも『はるかちゃん』って! 前に一度話しただけなのに、名前覚えててくれたんだ。
「お久しぶりですー! ダイスケさん、ナミの応援に来たんですか?」
「あははっ、応援。うん、まぁそんなとこ」