Jam Diary ~3ヵ月で何度、トキめきますか?~
「そだ。明日、うちで晩ごはん食べない?」
帰り際、出口まで送ってくれたタケルを誘ってみた。
軽くなった髪の分、あたしの心もふわふわ弾んでる。
「明日?」
「うん。美容室、休みでしょ? あたしも明日は早めに終わるし、沙耶も早番らしいし」
「あー」
「ナミもたぶん、夜には帰ってくると思うし」
「……ん、あー」
「ナミ、こないだ彼氏と別れたし」
「……」
タケルは口を開けたまま一瞬固まったけど、すぐにハッとして表情を引き締めた。
「お前、それ言うために誘ったやろ」
心なしか、ちょっと早口になってるし。