Jam Diary ~3ヵ月で何度、トキめきますか?~

「……もしもし」

「沙耶、もう帰った?」


普段通りの颯太の声。寝る前に電話してくるのは、ほぼ日課だ。


「ううん」

「まだはるかちゃんと飲んでんの?」

「うん」

「そっかぁ。ちゃんと電車あるうちに帰れよー」

「うん」


……おかしい、私。

わざと短い返事を選んで、早く電話を終わらそうとしてる。


でも、店内で天馬さんを待たせてるんだから、仕方ないよね?


そんな言い訳を自分にしながら、電話を切ろうとしたとき、颯太が言った。


< 143 / 392 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop