Jam Diary ~3ヵ月で何度、トキめきますか?~
「……なこと」
「ん?」
「そんなこと、簡単に言わないでよっ。何でもかんでも颯太のペースで決めないでよっ」
「……沙耶?」
困惑した颯太の声で、私は我に返った。
しまった……。何もこんなタイミングで爆発しなくても。
今までずっと、波風立てないようにしてきてたのに。
そのとき、後ろで気配がした。
ふり返ると、天馬さんが立っていた。
「ごめんっ……また明日、かけ直す」
私は反射的に電話を切った。