Jam Diary ~3ヵ月で何度、トキめきますか?~


「ごちそーさまでしたぁ」


打ち上げを終えてお店を出ると、真冬の冷たい空気が心地よかった。

ちょっと足元がフワフワ。
頬がほてって熱い。

知らず知らずの間に、あたしはけっこう飲んでたみたいだ。


結局、オーディションをどうするかは、今日の段階では決められなかった。

というか途中からお酒が進むにつれ、どんどん話が逸れていって、くだらない雑談で盛り上がってしまった。


でもテルさんは無理に話題を戻そうとはせず、相づちを打ったり、時々からかうように突っこんだりしながら、あたしに合わせてくれてた。

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