Jam Diary ~3ヵ月で何度、トキめきますか?~
「もたれるなら、こっちにしとけば?」
「……いや、平気……です」
何気に大胆なテルさんの発言を流し、姿勢を正すあたし。
人前で酔ってうたた寝なんて、みっともない。
だからちゃんと起きていよう、と思ったんだけど。
車の振動が心地よすぎて、再び睡魔に飲み込まれていくのを止められなかった。
ゆらゆら……ゆらゆら。
体が揺れてる。
あぁ、ダメだ。寝ちゃう。
……ゴツッ。
「ほら。言わんこっちゃない」
ガラスに頭をぶつけた鈍い音と、痛みに顔をしかめると、右側でテルさんが笑った。