Jam Diary ~3ヵ月で何度、トキめきますか?~

うう、最悪……。
痛いしダサいし恥ずかしい。

あたしは頭をさすりながら、体を起こした。


すると。ふいに優しい力が肩に加わり、そのまま右に引き寄せられた。


脱力していたあたしの体は、いとも簡単に、テルさんの胸元におさまってしまう。


「……」


そうきたか。
そうきましたか、テルさん。


あまりにも動作が自然すぎて、拒む間もなかった。

ていうか、意識して離れたりしたら逆にこっちが恥ずかしいみたいな、そんな自然さだった。


……あぁ~、この人
相当、手慣れてそうだな。


でも……この体温は、心地いいなぁ。


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