Jam Diary ~3ヵ月で何度、トキめきますか?~
静まり返った車内。あたしはテルさんに寄りかかったまま、眠ったように目を閉じている。
テルさんはあたしの左肩に手を添えてるけど、それ以上は何もしてこない。
……こんなおかしな状況を心地よく感じるなんて
あたし、どうかしてる。
流されるのは大嫌いなはずなのに。
『今はひとりの男に固執したらしんどいぞ』
さっきのテルさんの言葉を思い出した。
あれは案外正しいのかもしれない。
あいつのことばかり想っちゃうから、しんどいのかもしれない。
だったらいっそ、他の人に流されるのも悪くないのかもしれない……。