Jam Diary ~3ヵ月で何度、トキめきますか?~

「あ」

突然、テルさんが小さくつぶやいた。

と同時に、肩に添えられていた手が離れた。


……到着したのかな?

そっと目を開けると、フロントガラスのむこうに、うちのアパートが近付いてくるのが見える。


そして……。
あたしは目を疑った。



「この辺りでいいですか?」

「あっ……はい」


タクシーが停まり、あたしの左側のドアが開いた。

でも、すぐには降りることができなかった。


……ありえない。

なんでこんな時間の、こんな場所に

ダイスケがいんの?


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