Jam Diary ~3ヵ月で何度、トキめきますか?~
◆はるか
「やぁーだぁー。
まだ帰りたくないーっ」
静かな夜の住宅街に、あたしの声が響いた。
「うるさいって。近所迷惑やから叫ぶな」
「てかなんで、おんぶなのよぉ。降ろしてよーっ」
足をバタバタさせて訴えると、タケルはため息をつきながら、やっとあたしを背中から降ろした。
「靴は?」
「……はいはい」
タケルが手に持っていたあたしの靴を、地面に置く。
あたしはブーブー文句をつぶやきながら、それを履いた。
「もっと天馬さんたちと飲みたかったのにぃ……」
「とか言うてお前、寝てたやんけ」
……それは、そうだけど。