Jam Diary ~3ヵ月で何度、トキめきますか?~

「な、何?どうしたの?」

「……俺んち、すぐそこ」

「え、うん、それは知ってるけど……」


唇を結んで、怒ったような顔のタケル。

けどよく見ると、それは怒ってるんじゃなく

気まずさと恥ずかしさを必死で隠したような表情だった。


あ……。
もしかしてこれって、家に誘ってる?


でも、今から行ったらあたし、電車で帰れないよ?

って、そんなの承知で誘ってるんだよね……?


心の準備がゼロのあたしは、オロオロした。

付き合ってるんだから、いつこんなことが起きても不思議じゃないけど。

タケルは今まで、こんな強引にきたことなんか、一度もなかったから。

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