Jam Diary ~3ヵ月で何度、トキめきますか?~

つながれたままの手を、再び引っ張られた。

改札の方に歩きだそうとするタケル。


「ま、待って」

あたしは懇願するように、小さく叫んだ。


「やっぱりあたし、まだ……」


ふり返ったタケルの顔が、改札の照明でぼんやり照らされてる。

バツが悪そうな表情を浮かべて、赤面した頬。


「……そか」

「……」

「すまん。ちょっといきなりすぎたな」


ハハッとごまかすように笑うタケルを見て、罪悪感がわき上がった。


「ごめんね……」

「いや、俺の方こそ」

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