Jam Diary ~3ヵ月で何度、トキめきますか?~
同じ電車から降りた人たちは、すでにみんな改札を抜けていった。
ホームにはあたしたちと、次の電車を待つ数人だけ。
タケルはそっと力を抜くように、あたしの手を離した。
「次の電車、あと5分くらいで来ると思う。終電やわ」
「うん……」
会話が重い。空気が重い。
でも、大丈夫だよね?
1回お泊りを断ったくらい、深刻な問題じゃないよね?
明日になればきっと、元通りになってるはず……。
「まもなく○○行きの電車が到着します」
あたしが乗る電車の、到着を告げるアナウンスが響いた。