Jam Diary ~3ヵ月で何度、トキめきますか?~
「気ぃつけて帰れよ」
「うん。……おやすみなさい」
あたしは後ろに下がるように、タケルから一歩離れた。
近づいてくる電車の光が、暗闇の中で遠くに見える。
そのとき。
「……はるか」
「え?」
急に光が見えなくなったと思ったら、目の前に、タケルの顔があった。
瞬間、心臓がつぶれそうなくらい苦しくなって。
「やっ……」
あたしは無意識に、タケルから顔をそむけていた。