Jam Diary ~3ヵ月で何度、トキめきますか?~
「……あ……」
やっちゃった。
誰がどう見ても、まずい行動。
お泊りを断ったことは、まだ言い訳できても、今回ばかりはフォローの仕様がないよ……。
「ごめん……」
おそるおそる目線を上げると、ホームに入って来た電車のライトがまぶしくて、タケルの表情がちゃんと見えなかった。
逆光の中のシルエットが、なぜか知らない人みたいに見えて
あたしは急に泣きたくなった。
「あやまらんでえぇよ。正直、やっぱりなって思ったし」
……どういう意味?
「お前、俺のこと男として意識するの、避けてたやろ?」
「……」
気づいてたんだ。
「……別れよか」
今までで一番優しい声で、タケルが言った。