Jam Diary ~3ヵ月で何度、トキめきますか?~
あたしが聞きたいのは、こんな声じゃないんだ。
もっと明るくて、優しくて。
たとえば、そう
タケルがあたしの名前を呼んでくれるときみたいな……
「――はるかちゃん?」
「え……?」
ふいに鼓膜を震わせたのは、タケルの声じゃなかったけど
あたしの寂しさを包むには充分の、温かい声だった。
驚きのあまり、あたしは涙で濡れた目を見開いて
目の前に立つ、その人の名前をつぶやいた。
「……ダイスケさん……」
―――HARUKA