Jam Diary ~3ヵ月で何度、トキめきますか?~
「帰るの?」
天馬さんの家に着くと、タケルが眠ったはるかをおぶって帰ろうとしてるとこだった。
「こいつ爆睡してるから、今のうちに連れて帰る」
「じゃあ私も……」
「沙耶はゆっくりしてけよ」
そういうわけにはいかないでしょ。
と思ったけど、言う寸前でやめた。
……タケルにとっては、はるかと2人きりになれるチャンス。
ここは気をきかせた方がいいのかも。
「そうだよ、沙耶ちゃん。ゆっくりしていきなって」
後押しするような天馬さんの友達の言葉で、私はもう少しここに残ることに決めた。