Jam Diary ~3ヵ月で何度、トキめきますか?~
「眠れない?」
寝ぼけたような天馬さんの声が、暗闇に響く。
「え、えっと……」
「おいで」
「へっ?」
ふわっ……と温かいものが私を包んだ。
それが天馬さんの腕だと気づくのに、数秒かかった。
急激にスピードを増す鼓動。
硬直して動かなくなる体。
おでこを微かにくすぐるのは、天馬さんの寝息だ。
やばい。
やばい。
せっかく理性かき集めて、気持ちを封印しようとしてたのに
こんなダイレクトな温かさの前じゃ、吹っ飛んじゃう。