Jam Diary ~3ヵ月で何度、トキめきますか?~
いつしかダイスケの女関係の噂も、ちょこちょこ耳に入るようになった。
先輩いわく、『あいつは適当なくせにモテるからねー。女は掃いて捨てるほどいるよ』
実際に掃いて捨てられた子も、何人か見た。
ろくでもない男だってことは、わかってたのに。
気づいたときにはもう近づきすぎていて。
そしてとうとう、超えてしまった一線。
一年前の、冬の夜。
甘いキスも、優しい手も、『おそろい』の約束も、恋人みたいな表情も。
せまいベッドの中でなら、全部が本物に見えたんだ。
『たしかに俺、浮気性だけど、超一途だよ』
あたしを抱きしめながら、ダイスケはそう言った。