Jam Diary ~3ヵ月で何度、トキめきますか?~
「あっ、そうだ。ダイスケさん、さっきあたしの携帯鳴らしました?
地下で電波悪くて切れちゃったんだけど」
「俺じゃないよ。番号は見てみた?」
「はい。でも非通知で」
誰だったんだろう。非通知とかめずらしいな。
……ま、いいや。
「はるかちゃん、そろそろ行こっか。予約の時間もうすぐだし」
「あっ、はい」
あたしたちは裏通りの一軒家のレストランに入った。
有名オーナーシェフが若い女性向けに開いたこのお店は、カジュアルなのに料理は本格的と評判で、超人気店。
バレンタインの今日は、どの席もカップルばかり。