Jam Diary ~3ヵ月で何度、トキめきますか?~
「寂しい……」
思わず声に出すと、近くを歩いてたサラリーマンが変な顔でこっちを見た。
あたしはやさぐれた気持ちで目をそらした。
すると視界に飛び込んだのは、一軒の定食屋さん。
「あっ」
黒猫……ダイスケさんが言ってた猫だ!
さらにその猫のかたわらには、手の平ほどの小さな子猫が3匹。
……生まれたんだ。
あたしはそっと猫に近づいた。
人間に慣れているのか、すぐそばでしゃがんでみても、猫たちは逃げようともしない。