Jam Diary ~3ヵ月で何度、トキめきますか?~
「……猫の赤ちゃん」
「え?」
「生まれました」
「えっ!? 何?」
……ホント、何言ってんだろう。
「はるかちゃん? あー、ダメだ、充電ねーし。
今どこ――」
ダイスケさんの言葉の途中で、通話が切れた。
電車が到着して、また発車して。それを何回くり返した頃だろう。
あたしはまだ、猫のそばでしゃがんでいた。
そんなあたしの背後から、飄々とした声が響いた。
「お~、マジで生まれてるし」
ダイスケさん……。