Jam Diary ~3ヵ月で何度、トキめきますか?~
本人の口から聞いたことはないけど、きっとナミはダイスケくんを好きだ。
よりによってそこに、親友のはるかが入るなんて……。
そのとき、私の携帯が鳴った。
「はい」
「……見つかった?」
そっけないナミの声。無関心を装ってるけど、本心では心配なんだろう。
「ううん。もうちょっと探してみる」
私はとっさに嘘をついた。
するとナミは急に、機嫌の悪い口調になった。
「別にそこまで心配する必要ないんじゃない?
みんな、はるかに構いすぎだよ。帰りたきゃ自分で帰ってくるでしょ」
「でも……」
「あたし、先に寝とくね」
言うだけ言って、電話が切れた。