Jam Diary ~3ヵ月で何度、トキめきますか?~
「エアコンの温度、高めと低めどっちがいい?」
そう言って、テーブルの上のリモコンに手を伸ばすダイスケさん。
「どっちでも、いいです」
……人肌がいいです。
服のそでをキュッとつかんで、顔を見上げると
ダイスケさんは「ん?」とあたしを見下ろし、そして軽くキスをした。
ドキドキして、顔が熱くなった。
「ははっ。かわいー。はるかちゃん」
からかうように笑いながら、すっぽりと両腕であたしを包む。
あー……これ。この感じ。
男の人に抱きしめられてるときの、甘ったるくて、キュンとして、痛いくらいの。
あたし、ホントこれに弱いんだ。
……そしてダイスケさんは、エアコンじゃなく、部屋の照明のオフボタンを押した。