Jam Diary ~3ヵ月で何度、トキめきますか?~
するとダイスケさんは、ジッとあたしを見て
なぜか急に困ったような、でも嬉しそうな、優しい笑みをこぼした。
「……お前、なんで寝起きの顔も、そんな可愛いの」
かすれた声でそう言って、あたしを抱き寄せる。
もう、骨まで溶けてフニャ~ってなりそう。
数時間前まであんなに凹んでたのに。
あたしってやっぱり、トキメキがないと生きてけない女なんだ。
「ダイスケさん、タトゥー入れてるんだね」
初めて見た右胸の模様に、あたしはそっと指をそえた。
「普段は服で隠れてるから知らなかった」
「あー、うん。見えない場所に入れたから」
「なんで?気に入ってないの?」
「んー。やっぱ優等生な俺のイメージに合わないから?」
「あははっ。セルフイメージ、間違いすぎ」