Jam Diary ~3ヵ月で何度、トキめきますか?~
「えっ……なっ、何?……えっえっ?」
うろたえるあたしの手からコショーが落ちて、床を転がっていった。
タケルは何も言わず、わざと目を合わせないように黙々と野菜を切ってる。
付き合って……って。
言った?
言ったよね、たしかに。
嘘でしょタケル。
なんで黙りこむの?
なんでちょっと頬赤くしちゃってんの?
なんであんなこと言ったの?
「タケル、あたしのこと好きなの?」
「……」
あぁっ、あたしったら何て直球な質問を!
「今のナシ」ととっさに取り消そうとすると
ダン!と大きな音をたててタケルは包丁を置いて
「うん、好きやで」
目を合わせ、ハッキリ言った。