Jam Diary ~3ヵ月で何度、トキめきますか?~
「……あ……」
という顔を先にしたのは、ダイスケさんだった。
その顔を見た瞬間、ふたりの間の大きなズレに気づき
気絶しそうなほどの恥ずかしさに襲われた。
『気ぃつけて行ってこいよ』
彼氏……じゃなかったんだ。
そうだよ、あたし、『好き』とすら言われたことない。
「……ごめん」
「やっ、やだなっ!
あやまらないでっ!」
とっさに笑顔を作ったら、すごく卑屈な笑い方になった。
「あやまられたら逆に悲しいし……あっ、いや、悲しくはないんだけどねっ」
「……」
「てゆうか、あたしの方こそごめんね。勝手に勘違いしちゃって。あはっ。カッコわるぅー」