Jam Diary ~3ヵ月で何度、トキめきますか?~
尋問は、あの日の夜中まで続いた。
『俺と付き合ってるのに、なんで他の男と会えるわけ?』
『ホントにあいつとヤッてないんだろうな?』
『沙耶がそんな女だったとか、ガッカリだし』
何を言われても仕方ないから受け止めるつもりだったけど
ただひとつ、反論してしまった言葉がある。
『どうせ俺と結婚したくないのも、俺よりあいつが好きになったからだろ?』
『違う!』
急に強く言いきった私に、颯太が少しひるんだ。
『結婚に迷いが生まれたのは、私個人の問題だよ。
迷ってるくせに颯太に言えなかった、私が悪いんだよ。
あの人の存在は……それに気づくキッカケになっただけで』
『……何だよ、それ』