Jam Diary ~3ヵ月で何度、トキめきますか?~
終わったんだ。
最初から何も始まってなかったのかもしれないけど。
あっけなく、終わった。
きっと天馬さんは今ごろ彼女のもとで、私に出逢う前と何も変わらず、平和に暮らしてる……。
じわっと涙が出そうになったとき、誰かが帰ってきた物音が玄関から聞こえた。
私は目元をぬぐって、気を取り直した。
「あ、おかえり。ナミ」
「……ただいま」
ん?
明らかに不機嫌なナミ。
どうしたんだろう。
「ゴハンは?」
「食べてきた」
「そう」
様子をうかがいながら話していると、またしても玄関から物音。
こんどは、はるかだ。