Jam Diary ~3ヵ月で何度、トキめきますか?~
深夜の0時過ぎ。
レッスンを終えたあたしたち、ダンスサークル『WOMBS』のメンバーと入れ替わりに、
スタジオに入ってきたのは、ダイスケたちだった。
「うぅーっ、寒!今日マジで寒いんだけど!」
バカみたいにデカい声で「寒い寒い」とくり返しながら入ってくるダイスケ。
寒いのは当たり前だろ、冬なんだから。
「おっ、ナミ」
……来た。
「おい。手」
「はい?」
「手、貸せ」
意味がわからずに眉をひそめていると、ダイスケはあたしの両手をグイッとつかんで、自分の頬にくっつけた。