Jam Diary ~3ヵ月で何度、トキめきますか?~
「だいたいねぇ、タケルと別れてすぐにダイスケとか、あんた軽いんだよ! お尻に風船ついてんじゃない?」
「うっわ! ひど! ナミそんなこと思ってたんだ、ひっど!」
「ねぇ、ほら、おもしろそうなテレビやってる……」
「にゃーん」
「思ってたよ! 今だから言わせてもらうけど、ちょっとは恋愛以外のことも考えたら?」
「ナミにはダンスっていう誇れるものがあるから、そんなこと言えるんじゃん!
ナミみたいに自信満々の人には、あたしの気持ちなんてわかんないんだよ!」
「あっ、そういえばもうすぐワールドカップ、楽しみだよね~……」
「にゃーーっ」
「自信満々に見えたって、たまには落ちこむときもあんのよ!
あんたがダイスケと会ってんの知ったとき、どんな気持ちだったか――」
そのとき。興奮したナミの手が、近くのイスにぶつかった。