Jam Diary ~3ヵ月で何度、トキめきますか?~
そしてナミは、急にふっと微笑むと
これまた急に、あたしにデコピンした。
「痛っ」
「どうせさー、あんたは彼氏がいなきゃダメなんだし。
こんどこそ、本物の恋を見つけなよ?」
「うん……」
あたしは少し考えてから、ぽそっとつぶやいた。
「あたし、そろそろ髪を切ろうと思うんだ」
「え?」
ナミと沙耶が驚く。
タケルと別れて以来、美容院というものを避け続けていたあたしだから。
「……そっか。うん、いいんじゃない?春らしくイメチェン。いいね」
嬉しそうにナミが言った。