Jam Diary ~3ヵ月で何度、トキめきますか?~
こんな簡単なこと、なんでわからなかったんだろう。
なんであたし、あんなに臆病になってたんだろう。
恋をすることで、友情まで失ってしまうのが怖かった。
でも本当に大切なのは、タケルとの友情じゃなくて。
タケルそのものだった……。
「……どう?」
ケープをはずして、鏡ごしにたずねられた。
そこに映るのは、すっかりイメージが変わった春らしいボブのあたし。
「ありがとう……。さすがだね、やっぱり」
「ま、当然やな」
にくたらしい返事は、以前のままだ。