Jam Diary ~3ヵ月で何度、トキめきますか?~
「あ……あー。全然、問題ないですよ」
落ちたタオルを拾って、笑顔で答えた。
「彼氏ならあっちで作るんで」
「ははっ、たのもしーな。ナミならどこ行ってもモテるよ。ニューヨークで金髪の彼氏作ってこい」
「や、金髪は好みじゃないかな」
「そぉなん? じゃあどんな髪の男が好き?」
「ボ……」
思わず出かけた言葉を、かろうじて止めた。
おいおい、あたし。何を言おうとした、今。
『ボ』って、何だよ。
「……ぼ、帽子が、似合う感じ、とか」
「あぁ、いいね。俺も帽子好き」
テルさんがサラッと流してくれて安心した。